肌の症状

  • 肌がかゆい
    高齢者で、しきりに肌のかゆみを訴える方がいます。これは皮膚の老化(水分が失われること)によってあらわれるもの。皮膚が乾燥しすぎて、かゆみを起こしているのです。
    石鹸でごしごしと体を洗うのは考えものですね。
    薬品や漆、金属、植物などに触れてかぶれを起こしたときや(接触性皮膚炎)、じんま疹、アトピー性皮膚炎も激しいかゆみを招きます。虫さされや水虫、たむしなども皮膚のかゆみが特徴です。放っておかず、いちど診察を受けてみて下さい。
    肌に特に変化は見られないのに、ひどいかゆみがあらわれるときは、糖尿病や腎臓病、肝臓病などによるものかもしれません。
  • 肌が荒れる
    手荒れ、肌荒れの大きな原因は、洗剤や化粧品、シャンプーなどの刺激。また加齢とともに肌の脂分が失われていくことも誘因になっています。台所仕事はゴム手袋を使用するなど、自衛策を工夫してください。
  • 発疹ができる
    肌に赤いボツボツがあらわれることがありますね。「発疹」と総称されますが、かゆみを伴うボツボツがあらわれたら、一番考えられるのは「じんま疹」でしょう。鮮度のおちた魚介類やアクの強い食べ物を食べたり、化学薬品、花粉、入浴などによって起こるもので、いわば体の過剰反応。精神的ストレスが関わっているケースもあります。全身に発疹があらわれたときは、風疹や麻疹(はしか)といったウイルス感染による病気も疑われます。特定の薬や食物が原因の場合も少なくありません。頭部なら湿疹や毛穴・汗腺の化膿、顔ならば化粧品によるものも考えられます。いちど診察を受けて原因を確かめることが大切です。