顔の症状

  • 顔色が悪い
    顔色が青ざめているときは、まず貧血が疑われます。脳虚血を起こしたときも急激に顔面蒼白になります。
    赤みが強くなったときには高血圧やのぼせ、発熱によることが多いのです。
    くちびるの色が青紫になったときには心臓病や呼吸器疾患によるチアノーゼが疑われます。
    皮膚や白目が黄色くなったときには肝臓や胆のうの異常による黄疸が考えられます。
    この場合尿の色が濃くなることが多いです。
    毎日、鏡で自分の顔色を観察することはとても大切な健康チェックです。

    (貧血ひとくちメモ)
    本当の貧血というのは血液中のヘモグロビンという赤い成分が足りない状態のことを言います。よく貧血で目の前が暗くなったとか学校の朝礼で長く立っていたら急に倒れたとかいう時に貧血と言いますが、あれは本当は貧血ではなく脳虚血です。でも俗に脳貧血とも言いますが、本当の貧血ではありません。
  • 顔が痛い
    顔面に痛みがあらわれたとき、まず考えられるのは三叉神経痛です。顔のどちらか片側に刺すような激しい痛みが走ります。
    また顔面の痛みが持続的な場合は蓄膿症(副鼻腔炎)やその他の鼻、耳の病気かもしれません。
    脳腫瘍が三叉神経を圧迫して顔面の痛みが現れることもあるので、痛みが続くときには医師の診察を受けた方がよいでしょう。
  • 顔の形が変形した
    顔、特に目のまわりがはれぼったくなったときには、腎臓病などによる浮腫(むくみ)が疑われます。
    眼球が突出して、ギョロッと大きく見えるようならバセドウ病(甲状腺機能亢進症)、口が曲がったり顔の片側の筋肉がうまく動かせなくなったときは顔面神経麻痺が考えられます。
    このような場合なるべく早く医師の診察を受けましょう。